お金の包み方
“つつむ”という言葉には、大切なものを守るためにくるみ込むという意味がありました。ラッピングや、風呂敷といった文化も、中の大切なものを守るためにあります。金封も同様に、現金を直接渡すのではなく気持ちを包んで渡します。
金封でお金を包む
金封でお金を包む
金封の上部分から中包みを取り出します。この時、水引は外さず、金封の上の折り返し部分を水引から引き出して、金封から中包みを取り出します。
中包みに紙幣を表向けで入れます。
※仏事の際は裏向け
メッセージカードなどを入れる場合は、紙幣の上へ表に向けて入れます。
金封を下から開きます。水引は外さず、金封の下の折り部分を水引から引き出してください。
開いた部分から中包みを入れます。
※金封と中袋が同じ向きになるよう注意しましょう。
下からの折り返しが上に出るように注意してください。これで金封にお金を包めました。
贈るかたち
『贈る』方法は様々ですが、基本的に御祝をお渡しになる時は、直接畳や床の上には置かず祝儀盆という盆にのせ、小さな袱紗をかけて贈る方法が用いられます。以下の3点を使用し『贈る』というのは、より丁寧であると言えるのではないでしょうか。
祝儀盆(しゅうぎぼん)
金封などの小さなものを贈る時に使用します。
帛紗(ふくさ)
金封を包むために使用します。
袱紗(ふくさ)
帛紗と袱紗、同じ『ふくさ』と読みますが、贈るものに掛けて、チリや汚れを避けるために使用します。